2007-06-23から1日間の記事一覧
『後漢書』禰衡伝 黄祖は腹を立てて、こやつを殺せと命じた。黄祖の主簿は日ごろから禰衡を憎んでいたので、即刻、彼を殺してしまった。(黄祖の息子)黄射が裸足のまま助けに駆けつけたが、間に合わなかった。黄祖もまた、このことを後悔した。
『太平御覧』所引『禰衡別伝』 黄祖が蒙衝船に乗ったとき、賓客たちがキビや豆の葉を調理した。禰衡は食べたいだけ食べて左右の者に気づかいせず、それどころか手を打って笑いぐさにした。 食べることも忘れて議論しあうのが当時の賓客としての礼儀だったよ…
『太平御覧』所引『禰衡別伝』 劉表はあるとき、快心をきわめた出来映えの上奏文を書きあげた。禰衡はその写しを見るやいなや、びりびりに破いて地面に投げすてて言った。「これを書いたやつは、おまんまを食いたいがためにやったのか?」
『太平御覧』所引『典略』 荊州牧の劉表が南方の地を占めていたとき、子弟らは驕慢かつ贅沢で、いずれも酒好きばかりであった。杖の先端に大針を仕込んでおき、賓客たちが酔っぱらって寝ころぶと、そのたびに針でつついて、本当に酔っているのかどうかを試す…