私がどこかの政党のネット選挙対策責任者だったら

私がどこかの政党のネット選挙対策責任者だったら、大々的にSEOスパムやっちゃうよ。
同じ政党の候補者同士でリンクしたり、対立する政党の候補者のブログにトラックバック打ちまくったり、ネット世論を動かして自分の政党のページにリンクさせたりする。「選挙」とか「政策」とか「公約」とかのキーワードで検索したら、自分の政党のページしか出ないの。対立する政党名や候補者名で検索しても、自分の政党のページしか出ないの。

自民党インターネット選挙運動ワーキングチームの中間報告によれば、

(2)候補者又は政党に限らず、第三者の選挙運動まで含める。
(4)1のホームページにおける情報量や、1の選挙運動主体のホームページ開設数など、量的な規制は行わない。

とのことなので、いよいよもってSEOスパムがやりやすい。たとえば2ちゃんねらーや党員などの支持者10000人くらいを動員してそれぞれにブログを作らせ、相互リンクさせる。それで法的には全く問題ない。Google PageRank 5以上はガチ堅いだろうな。一つのウェブサイトを開設するコストは限りなく低いから、資金力のある政党ならいくらでもSEO工作できそう。しかもその効果は累進的になる。

逆に、

○電子メールによる選挙運動については、引き続き禁止。
(1)ホームページ開設者の連絡先(メールアドレス)の表示を義務づけることとし、連絡先を表示しない場合について罰則を設ける。
(2)ホームページを「氏名等の虚偽表示罪」の対象。

この辺の規定は、対立候補の支援者ページをつぶす目的でも使えそうだ。オラ、なんだかすっげぇワクワクしてきたぞ。

あんまり話題になってないのよね

このエントリ書いたあと検索してみたら、こういうことを話題にしてる人が一人もいない。なんでだろ?
参考:ネット選挙 SEO
参考:ネット選挙 スパム