亀田バッシングが始まりそう

なんだか亀田興毅さんの試合をミスジャッジ(もしくは八百長)だという声があちこちで挙がってるようですね。

【読売新聞】
 信じられない判定だった。亀田が新王者となったが、試合内容は完敗だった。
 怖い物知らずの若者がいきなり“本物のプロ”の洗礼を受けた。1回、ランダエタの右フックをまともに受けてダウン。屈辱と未知の経験に、亀田の表情から余裕と、いつものふてぶてしさが消えた。
(略)
 常に前向きだった亀田の姿勢をジャッジが評価したのかも知れないが後味の悪い判定だった。

【毎日新聞】
 1万5000人で埋め尽くされた会場では、最終ラウンドが終わると、多くが判定結果を待たずに席を立ち、出口に向かって列をなした。亀田選手が新チャンピオンになったことを告げるアナウンスが流れると、歓声とともに「えーっ」という驚きの声が上がった。
 埼玉県春日部市の建築業、関根良行さん(28)は「負けていた試合。こういう結果は逆に残念で、亀田選手にとってもよくない」。東京都足立区の会社員、下川圭太さん(42)は「気が抜けた。前半のダウンを取り返そうと一生懸命やっていたのは分かるけど、5ポイントは負けていたと思う。結果を喜べない」と不満をあらわにしていた。
 川崎市の主婦(34)は「亀田選手が勝ったことをとやかく言われることになったらかわいそう。だけど私もなんだかすっきりしない」とけげんな表情を浮かべた。

【サンスポ】共同通信の配信記事)
動きが硬い。1回終了間際に右フックで人生初のダウンを喫した。「緊張していた。初の世界戦の初回やから、びっくりしたよ」。5回にはアッパーをもらって口から血を噴いた。右ボディーブローや左ストレートで追い込む見せ場もつくったが、仕留められない。終盤は劣勢で、11回は再三のクリンチでダウンを辛くも免れる状態。劣勢の末の意外な勝利といえた。
(略)
★史上に残る不可解判定−後味悪い奪取劇
亀田興毅が微妙な判定勝ちで、世界初挑戦で王座を獲得した。全国的に注目された「亀田3兄弟」の長兄の快挙のはずだが、試合内容は亀田選手の「完敗」。予想外の判定に、会場を埋めた亀田ファンも驚き、同選手自身も「不細工な試合をしてすんません」と涙ながらにファンにわびた。
 日本選手で史上3人目の「10代世界王者」を目指した亀田は、1回にいきなりダウン。終盤にも27歳のランダエタベネズエラ)に追い込まれた。しかし、3人のジャッジの判定は2人が「亀田勝ち」、1人が「ランダエタ勝ち」。リングサイドの専門家からは「日本ボクシング史上に残る不可解な判定」の声が上がった。

【時事通信】
 世界ボクシング協会WBAライトフライ級王座に2日、亀田3兄弟の長兄、興毅選手(19)=協栄=が就いた。1回にダウンを喫しながら、判定勝ちで世界ベルトを奪取。舞台の横浜アリーナは亀田人気で沸騰したが、後味の悪さが残った勝利でもあった。
 「新チャンピオン亀田興毅」。勝者が告げられると、会場は歓声と同時に、釈然としない空気が流れた。1ラウンド、フアン・ランダエタ選手(ベネズエラ)の強打が顔面に当たり、ダウンを食らう。その後も右目の上まぶたを切る大苦戦。地元ひいきは否めない。

【Yahoo!投票】亀田興毅が判定で世界タイトルを獲得。あなたの判定は?
2006年08月02日より 計118457票
亀田興毅の勝利 4% 3885 票
ファン・ランダエタの勝利 94% 111180 票
引き分け 3% 3392 票

元プロボクサーも判定に首をひねっている様子。

【毎日新聞】
 テレビで観戦した元WBCライト級チャンピオンのガッツ石松さんは開口一番に「まいったね。なんでこの人が勝ちなの」と判定に不満を示した。ガッツさんの判定では、ランダエタが7ポイントもリードしていたという。
 そのうえでガッツさんは「亀田兄弟は人気があるかもしれないけど、この試合で勝てるのなら、ボクシング界は何をやっているのかと思われる。日本人は立っていれば、チャンピオンになれるの? 全世界のボクシング関係者に見せて、判定してもらえばいい」と首をかしげた。さらに「日本のボクシングはタレント養成所ではない。これがまかり通るなら、僕はボクシング関係の肩書は何もいらない」と怒っていた。

【毎日新聞】
 ▽WBCバンタム級元王者・薬師寺保栄さん 自分の戦った経験から、亀田が4〜5ポイント負けていたと思う。亀田には「よう頑張ったな」と言えるかもしれないが「絶対勝ちだったな」とは言えないなあ。リングサイドで見ていた知り合いからも「この判定、どうなの」という電話ももらった。判定がクリーンなら、こんな問い合わせはない。今後悪い意味でボクシング界に影響する。
 ▽かつてミニマム、ジュニアフライの2階級制覇を達成した井岡弘樹さん 亀田が苦戦していたように見えたが……。判定のことはよく分からない。

対戦相手のランダエタさんのコメント。負けた試合なのに自分が勝ったようなコメントをしています。引用元は上に同じ。

 ○…ミニマム級に続く2階級制覇を逃したランダエタは「3ポイントは自分が勝っていた。WBAに抗議するつもりはないが、結果は受け入れられない」と判定に不満をぶつけた。一回にダウンを奪った場面を振り返り、「あそこで倒せると思った。もう一押ししようと思ったらゴングが鳴ってしまった」。亀田の印象については「すごく弱いボクサー。それは皆さんも試合を見て分かったでしょう」と皮肉たっぷりに評し、「彼が望むならまた日本で試合をしたい」と再戦を希望していた。

ちょっと前の記事。具志堅さんの亀田批判。

【毎日新聞】闘論
 ◇安易な世界戦に懸念 経験不足でもろさも−−東日本ボクシング協会副会長・具志堅用高
 亀田興毅君のここ何試合かは、内容は悪い。パンチできっちり倒したのではなく、相手が棄権したり、ローブローだったり、レフェリーが止めたり。ボクシングを普段見ない人は、KO(TKO)で勝ったら「強いのね」と思ってしまうけど、我々元ボクサーや現役選手で、彼を本当に強いと思っている人がどれだけいるだろうか。
 弱い外国人とばかり対戦しているのに、日本や東洋太平洋のランキングに押し込んだ日本ボクシングコミッションJBC)にも問題がある。日本選手と戦わず、本来のフライ級はWBA、WBC(世界ボクシング評議会)とも王者が強いこともあり、1階級下げて空位の王座決定戦に出る。金をかければ、そんなに簡単に世界挑戦できるのか。ボクシングの歴史から見たら、この現状は何だ。今度挑戦するWBAライトフライ級王座はかつて僕が持っていたタイトルだけど、彼と一緒にされたら困る。
 僕は亀田君のために厳しいことを言っている。彼は強くなる要素を持っている。体格はいいし、スタミナとパワーがある。スター性もある。だが、技術面はまだまだ。パンチを打つ順番が間違っていて、もろいところがいっぱいある。判定でも内容のいい試合はあるし、強い選手とやって負けたっていいじゃないか。経験を積んで強くなる。でも、テレビ視聴率のためには、そうはいかないのだろう。
 みんなに愛される選手になってほしい。今はチヤホヤされても、引退後はどうなるのか。会見や計量で相手をにらみつけたり、挑発するような言動は慎むべきだ。ボクシングは選手が命がけで戦う素晴らしいスポーツ。ボクサーはリングの外では紳士であるべきで、やっていいことと悪いことがある。協栄ジムは教育すべきだ。二男は試合後にリング上で歌うけど、僕がJBCにやめさせるよう求めたら「テレビ局の意向だから」。特別扱いせず、やめさせないといけない。
 3兄弟とも父親を尊敬している。今の若者にしては珍しいし、素晴らしいこと。彼らの人気はボクシング界にとってプラスだ。だが、このまま相手を選びながら内容の悪い試合を続けていたら、いつか人気は冷める。人間性を磨き、試合内容が良くなれば、亀田3兄弟ブームは続くと思う。

追加

【NIKKEI NET】共同通信の配信記事)
亀田自身も傷つく判定・説明できない奇妙な採点
 ボクシング界の救世主になるはずの亀田3兄弟の長兄、興毅が不可解な判定で王座に就いた。初の世界戦は完敗の内容だったが、非凡な素質も随所に示した。今後の奮起、成長が十分に期待されただけに、だれもが首をひねる判定勝ちは、亀田自身を傷つけることになった。
 2―1と割れた判定は、どんな作用によってもたらされたかは不明だ。しかし誰が見ても、負けたと思った選手の「勝利」は、ボクシングへの信頼性を損なう。

さらに追加

【亀田兄弟オフィシャルホームページ】が繋がりにくいです。BBSも閉鎖中です。

【asahi.com】
 「もちろん私が勝っている。リングの上で亀田は分かったと思うが、彼は、ただの子供だ」。1階級下のミニマム級WBA暫定王者を経験したランダエタは、判定内容に不満をぶつけた。
 再試合について聞かれると、「今すぐにでもやれるが、彼はこれ以上、私とやりたくないだろう」。そして、こう付け加えた。「訴えることはしない。でも、判定がおかしかったことは、試合を見ていた方々が一番わかっていると思う」

ちょっと前の記事。

【ZAKZAK】
 「亀田は養殖モノ。陣営が丁寧に作ったレールに乗ってここまできた。世界王者の器と断言はできない。ただ、スポーツの世界では実力が足りなくても、周りの雰囲気に乗って活躍以上のものを発揮することはある。亀田もそのタイプでは」
 こう話すのは、元WBC世界ライト級王者のガッツ石松氏(56)。
(略)
 ガッツ氏は「おれたちの時代は日本人同士で戦って生き残ったやつだけが世界へいった。時代が変わったのだろうが、陣営のやり方はうまい。今回の世界戦も、フライ級ではまず勝てなかっただろう」と辛口なのだ。どうやら簡単には「OK牧場」とはいかなそうだ。

追加

【在ベネズエラ日本国大使館】
お知らせ(ランダエタ選手へのメール)
  世界ボクシング協会WBAライトフライ級王座決定戦のフアン・ランダエタ選手への沢山の激励のメールを送り頂いていますが、送付頂きましたメールつきましては、フアン・ランダエタ選手がベネズエラに帰国次第、同選手にお渡ししたいと思います。
  なお、当館はベネズエラに所在する日本大使館で、東京に所在するベネズエラ大使館ではございませんのでお知らせ致します。

でも在日ベネズエラ大使館のサイトなくなってますよ。日本大使館でもランダエタ選手へのメールを仲介してくれるそうなので、ご希望の方はこちらからどうぞ。

追加

採点表が出てました。

【スポーツ報知】

亀田 ランダエタ
パディージャ タロン 金光洙 金光洙 タロン パディージャ
8 8 8 1R 10 10 10
9 10 10 2R 9 9 10
10 10 10 3R 10 9 9
9 9 10 4R 9 10 10
9 10 10 5R 9 9 10
10 10 10 6R 9 9 9
10 10 9 7R 10 9 9
9 10 10 8R 9 9 10
10 9 9 9R 10 10 9
10 10 10 10R 9 9 9
9 9 9 11R 10 10 10
9 9 10 12R 9 10 10
112 114 115 113 113 115