ソフトバンクCM

【月がでたでた月がでた】
本当は相手を咎めたいけど、自分もいい人だと思われていたい気持ちがつい口から出させてしまう言葉だよ。コレ。なんで女子高生の友達関係でこんな気持ち悪いシチュエーションを作り上げ、電波に乗せなきゃいかんのか。
たかがCMといっても、いやたかがCMだからこそ、見ている人の心の古傷をえぐるような表現はしてほしくない。いや古傷どころか、まさに今ジュクジュクな傷口に思いっきり塩を塗りこむってのもあるだろう。好感度よりもインパクトを重視するのもいい、ちょっと過激なことをしてみてもいい、でもこういう形のものだけはワタシは受け付けきれないし、実際相当な数の批判があがっていることからも、それが正しいかどうかは歴然としている。

違うでしょ。あれは、表面的に善意と友情を取りつくろった偽りの友情に対する皮肉なんだよ。「友達は大切に」ってのもキミちゃんが責められてるんじゃなくて、B子たちに突きつけられたキミちゃんの怒りと哀しみと願いなんだよ。しかし皮肉を皮肉として受け止められず、本音だと思われてしまうのがソフトバンクの人徳の無さなんだよ。

私には、WILLCOMのCMが「働け」と言ってる方が何十倍も気持ちわるい。なに、この使役に対する疑いの無さ、とか思っちゃう。