哀しき習性

いわゆるネットなんとかいう人たちに多く見られるのが、

  • ある主張はそれが正しければ正しいほど支持する人も多いはず
  • ある主張はそれを支持する人が多ければ多いほど正しいはず

という勘違いで、こういう誤った思いこみを持っている一方、

  • 自分たちの主張を支持する人は少ない
  • 自分たちの主張を批判する人は多い

という現実ばかりははっきりと認識できているため、そこが彼らの哀しき習性と言うべきか、以下のごときとんでもない言動にいたってしまう。

ダブハンを用いる
自分たちの主張は普遍的に正しいのだからこれを支持する人は多数派であるはずであり、批判者には彼らが少数派であることを知らしめなければならぬ、と夢想して一人が複数の名義を使いわけて自分たちを多数に見せかけようと工作する
ダブハン疑惑を持ちだす
自分たちの主張を批判する人が数多くいるように見えるが、実はごく少数しかおらず、その少数の偏った思想と悪意をもった人々が複数の名義を使いわけることで多数派をよそおい正論をはる自分たちに攻撃をしかけてきているのに違いない、と夢想する

ダブルハンドル(ダブハン)とは一人が二つ以上の筆名を使いわけることだが、その手法を肯定するにしろ、否定するにしろ、理屈の正しさと支持者の多さは比例しないというごくごく当たり前の事実を承知していないため、こういう小手先のつまらない技術に拘泥してしまう。

ものすごい事例

以前【▼CLick for Anti War 最新メモ】で出くわした、ものすごい事例。

A 『liufeng219はダブハンを使っている!』
B 『えっ!liufeng219さんってダブハンだったんですか!?』
C 『そんな…liufeng219さんのファンだったのに…。liufeng219さん、本当なんですか!?違うなら違うって証明してください!』
D 『なにっ!liufeng219の野郎、ダブハンだったのか!やっぱりな!Aさん教えてくれてありがとう!』
A 『うんうん、みんな驚いてるようだね。残念だけどliufeng219がダブハン使ってるのは事実なんだ。』

明らかに一人の人物がダブハンを用いて一人芝居をして、他人にダブハン疑惑をかぶせようとしているだけなのだが、あまりのあからさまさについ笑ってしまった。実際のやりとりがあったURLは今では分からないけど、あまりにインパクトがあったので記憶に大きな間違いはないと思う。