感動しすぎな若者
【〜Aufzeichnungen aus dem Reich〜 帝国見聞録】俺は、君のためにこそ死ににいく 新城卓監督/石原慎太郎脚本・製作総指揮
まさかタカ派な観点で既にギブアップなシロモノだったとは!石原慎太郎、やっぱ実は大したことないのか.....とか思ったその刹那!!
なんと、吾輩の隣の席で観ていた若者が泣きじゃくっておりました。
ちょ、ちょっと待て。おまえ何故こんなんで泣きまくれるんだ!? ひょっとして何か悪いものでも食ったのか!? と思わず一瞬詰問したくなるぐらい驚愕しましたよ。ええ、マジで。しかし、その驚きの中で吾輩はあることに気づきました。
こういう絵空事っぽさばりばりなものに真顔で感動できる人間の方が、なんだかんだいってストレートに 「捕虜虐殺」 や 「住民虐殺」 に手を染めやすいのではないか、ということに。そう、ナチのホロコースト犯罪の研究でも言われているように、「現実感」 を容易にスイッチングできるかどうかが、そういう畜生道世界への適応力のカギなのです。
とすると.....この映画は何らかの意味でよく出来ているのではないか、一見それとわからぬ形で、何かの選別を行うためのきわめて優れた機能を持っているのではないか、と吾輩は思い至りました。
(同上コメント欄)
>先日コレ観て感動の嵐だった20代のお客さんから「店長もこの
>映画観て戦争について知って考えるべきですよ!」なんて語られて
>しまいました。いっやーーーー、強烈体験情報ありがとうございます。右寄りに偏った人が吠えるのを聞くより、こういう状況に直面したときの方が「あの戦争は実はまだ終わっていない」ことを何気に実感させられますね。
この人は、なんで、こう、言うこと、言うことが、いちいち、力強いんだろう。そこが、怖いな。