25日前のデイヴもそうだったのだ

町山智浩さんの日記が久しぶりに更新されてる。再開後、しょっぱなのエントリがオイラには泣けてしまう。

30日間イスラム修行

「僕はキリスト教徒だ。違う神に祈りを捧げるのは背信だ」
するとイスラム教徒たちから「同じ神だよ」

実験25日目、デイヴはイスラム教徒への差別に抗議する署名運動に参加する。「イスラムへの偏見をやめましょう。彼らも人間です」しかし道行く人は「お前らアメリカから出て行け!」と悪罵を浴びせる。25日前のデイヴもそうだったのだ。

自分をデイヴの身に置き換えてしまうのか、ついついオイラは泣きそうになってしまう。なんでだろう。おのれの無知によって他人を傷付け続けてきた自分の罪を後々になって気付き、それを改悛しても今さら取り返しがつくはずもないという絶望に苦しみ、そしてそんな彼を優しい眼差しで見守ってくれる、かつて彼が「敵」と呼んでいた人たちへの申し訳ない気持ちと、感謝と、もはや揺るぎようもなくなった信頼感と。いろいろな感情がないまぜになって動揺しているだろうデイヴの気持ちを思うと、他人のことながらオイラはうるうるきてしまうのでした。