軍鼓

軍鼓は攻撃の合図として使う。だから戦闘時でもないのに軍鼓を打ち鳴らすと、それは威嚇の意味がある(凱旋時に鳴らすことも)。
三国志』のなかで戦闘時以外で軍鼓を鳴らした例を、少なくとも2つは知っている。1つは韓馥の従事趙浮が袁紹陣営をよぎって冀州に入城したときで、袁紹に対する敵対の意志を示しつつ自軍の強大さをアピールした(袁紹伝注)。もう1つは臧霸配下の青州兵が曹操の死を機会に国許に帰ろうとしたときで、呉蜀との連携を示唆しつつ曹丕の魏王即位に不満を表明した(臧霸伝注)。
このほかにも例はあるだろうか。