一人歩きする戦争観
http://www.asyura2.com/0510/bd42/msg/366.html
「男たちの大和〈YAMATO〉」という映画は反戦映画として作られた(少なくとも監督はそのつもり)が、メディアや出演者や観客はそう受け取らず、「愛する者のために戦い、死ね」というメッセージを読み取り、それを受け入れたよという話。
映画成立までのいきさつがどうこうということよりも、監督さえ口にしていないメッセージがいつのまにか出来て、いつのまにか拡がり、いつのまにか受容され、共有されている現状にマジびびった。
多少なりとも自分自身とその周辺を見る目に客観性があれば、愛する者を死の危険にさらす戦争という事態をだれがもたらしたのか、それが何を目的としているか、くらいのことには気付きそうなもんなんだけど、まあ、気付かない、気付けない、と。「運命」を粛々と受け入れるのはかっこいいけど(その人の主観の内側に限ればね)、為政者に利用されるだけ利用されて命ごとポイですよ。踊らされてるなあ。