晋代がhotだ

しばらくwebに接続できなかったので、ここ1〜2日ほどあちこち回って三国系サイト界隈の動向をチェックしてみたのだが、オンラインではとくに大きな動きはなかったようだ。後漢系にも変化なし。そうした中、晋代サイトの動きが活溌だ。

まず『晋書』翻訳サイト【解體晉書】がリニューアル。【むじん書院】を開いたころ、先行する電子テキスト化サイトとして敬意と憧れの的であったのが、いつのまにか全く更新されなくなり、それをとても残念に思っていた。私は当初、後漢から三国までに重心を置いていて、しばらくしてからも晋代にはさほど興味を持てなかったのだが、その一端はこのサイトの停滞によるあまりプラスとはいえないイメージを持たされていたことにあったのかもしれない。ところがリニューアル以降、草稿段階でもつぎつぎと訳文が公開され、さらに掲示板上のメンバー同士の活溌な議論も公開されるようになり、今ではきらきらと輝きを放っている。このサイトの活動に参加することで自分まできらきらと輝けそうな、そんな希望が持てるようになったのだ。これがweb世界における『晋書』開拓の最高のきっかけになるんじゃないかなと期待も一入。

それに晋末の武将から劉宋の創始者となった劉裕を紹介する【劉裕頁】のオープン。劉裕の生涯、人柄を紹介するだけでなく、『宋書武帝紀の翻訳も始まっている。史書やその翻訳の電子テキスト化という点で、古代に大きく後れを取っていた中世だが、ここにきて一気に流れが加速することになりそうだ。劉裕のことはあまりよく知らないので、このサイトを足がかりに理解できればいいなと思った。

そんなわけで、後漢や三国よりもずっと元気いっぱいの晋・劉宋なのでした。

さらに

【解體晉書】のメンバー中根東竜さんのブログ【新・東龍庵うぇぶ雑事記】に、かわうそとかっぱが対談するという形で翻訳メモが連載されてます。