周瑜の火、孔明の風

三国志平話』では、孔明周瑜に対する優越が『三国演義』よりもずっと大きく評価されている。

三国志平話』
周瑜「わしは一計を案じたぞ。それを手のひらに書いてみよう。諸君と気持ちが同じならばこの計略は成功するに違いない。」
衆官「元帥のおっしゃることはもっともでござる。」
そこで筆と硯を取り寄せて兵士たちをしりぞけ、衆官がそれぞれ手のひらに計略を書いて見せあうと、みな「火」の字であったので喜ばぬ者はなかった。
ところが、軍師孔明だけは「風」の字である。
孔明「元帥どのの計略はごもっともですなあ。しかし、我らの砦は東南、曹操の砦は西北にござって、風向きが合わねば曹操軍を破ることはできませんのう。」
周瑜「軍師どの、風と書かれたのはなにゆえでござるか。」
孔明「諸君は火をお使いくだされ。それがしは風をもってご助力いたしましょうぞ。」
周瑜「風雨は天の陰陽が形をなしたもの、どうして風を起こしたりできましょうや。」
孔明「天地の間、風を起こすことができるのは三人ござる。一人は軒轅皇帝があって、風后を師として蚩尤を降し、また舜帝があって、皋陶を師として三苗を追いつめたものでござった。諸葛亮は円陣を描き、東南の風をもってご助力いたそう。」
衆官はみな不愉快になった。

羅貫中孔明びいきで周瑜を悪く描いてるムキー」とかゆってるいかれぽんちは猛省するよーに!