ナイスジョーク

【英語ジョーク集】 via 【del.icio.us / otsune /】

307 クレーム

「ちょっとスチュワーデスさん!席を変えてちょうだい」
その旅客機に乗った白人の中年女性が叫んだ。
「何かございましたか?」
「何かって,あなた分からないの?わたしは,クロンボの隣なんか座れないのよ」
その女性の隣には,一人の黒人男性が憮然とした顔で座っている。

「お客様。少々お待ち下さいませ。ただ今空いている席を確認して参ります」
スチュワーデスはそう言うと足早に立ち去り,周囲の乗客達は顔を見合わせ不穏なざわめきを発し始めた。

「お待たせいたしました」戻ってきたスチュワーデスはにこやかに言った。「ファーストクラスにひとつ空きがございますので,どうぞ」
唖然として見上げる乗客に向かって、スチュワーデスはこう続けた。

「本来なら,こういうことは規則で禁じられていますが,こういう方が隣にいてはお困りだろうと,機長が特別にそう取り計らうよう申しました。さあ,どうぞ」

周囲の乗客達は,スチュワーデスと黒人男性が歩み去るのを,うなづきながら見送った。