立ち読みは万引きと同じ…?その2

さて、湯川さんの発言がひどいのは疑いないとして、それに対するブロガーやブックマーカーの批判にもおかしいものがある。「本を傷付けたりするのはいけないと思うけど」って、そりゃ器物損壊とかの問題であって著作権法とは関係ないですよ。

「立ち読みがダメで図書館ならOKというのが理解できない」という人もいる。それは全くその通り。ならば「立ち読みで一冊まるごと読み切ってしまうのはどうかと思うけど」という考えも、同じくらいおかしいことに気付かなきゃ。一部の立ち読みならよくて、全部の立ち読みがダメだというなら、半分ならどうか。ダメとOKの境目は何ページ目なんだい? 実のところ、立ち読みで一冊まるごと読み切ってはならないという決まりはない。法的に全然オッケー、問題なし。ついでに言うと、デジカメで撮影するのも全く問題なし。著作権法はそれらの行為を禁止していない。みんな合法なので堂々とやってよい(それがマナーとしてどうかというのは別問題だお〜)。

もしかしたら湯川さんは、それらの行為が合法になってしまう現状には問題があるので著作権法を改正すべきだという意味であの発言をしたのかもしれない。…と思ったら、どうやら現行の法律でも著作権侵害にあたると考えてらっしゃるらしい。うーん、程度ひくすぎ。

思いがけず、『月のワルツ』割って捨てたくなった。