顧譚

『太平御覧』所引『顧譚別伝』
顧譚は字を子嘿といい、呉の人である。つねづね賈誼の人柄を思慕していた。身の丈七尺八寸、しゃべったり笑ったりすることは少なかった。容貌は謹厳、圭璋のごとき風格があった。威厳は重々しく、物事に対して動揺することなど一度もなかった。まことの人物でなければ、一日中でも言葉を交わすことはなかった。

「譚」はしゃべること、「嘿」はだまること。なかなかいけすかないやつだったようだ。