金正日メソッド

負け太り」の別名として。

金正日が諸外国に対して攻撃的になればなるほど、国際的に信用を失い、自国をより孤立させ弱体化させるが、国内の彼の信奉者には外の世界が見えないため、彼の攻撃性を強さだと思いこみ、ますます金正日への信仰を深める。

金正日が他国を敵にまわして自国を弱体化させるようなまねを平然とできるのは、彼の権力が、国際的な信用や国力ではなく、国内の信奉者の信仰の深さに基づいているため。むしろ攻撃性を示すほど信奉者の支持が高まる。集団の外部のみならず、内部の非同調者に対しても攻撃性が示される。攻撃の成功ではなく、攻撃性を示すこと自体が目的なのだから、その根拠は、誤読でも曲解でもこじつけでも気分でも嘘でも妄想でもかまわない。

このような気違いじみた攻撃的集団は、外部の人々にとっては迷惑きわまりないが、外部からの働きかけのみによってこの狂気の集団を解体することは不可能なので、教祖が自滅するか別の理由で狂信者が信仰を捨てるなど教団内部での変化が生じるまで、耐えつづけるしかない。

金正日のかわりにヒトラー総統とか、ブッシュ大統領とか、連合赤軍とか、カルト教団の教祖とか、歴史修正主義者とか、ニセ科学の提唱者とか、やけに攻撃的な人物や集団にはたいがい当てはまってしまいそうだ。