これなんて盧溝橋?

【アッテンボローの雑記帳】
この中で佐藤議員は「『情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる』という状況を作り出すことで」「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」と述べている。

盧溝橋事件の場合は、もともと支那駐屯軍が中国侵略を意図していた(らしい)のに対し、佐藤元隊長は、友軍であるオランダ軍を救援するためだとしていて、目的や動機が違っている。しかし、手段は同じだ。現場の一介の指揮官が、国家戦略の行く末を左右する決定を勝手にくだすという点でも共通している。

佐藤さんはすでに文民になっちゃったわけだけど、現場の自衛隊員がいかに文民統制を軽視しているかを熟知しているわりには、佐藤さんが自衛隊に釘を刺したといった話は聞かないな。むかしの同僚から「あんたがサマワで企ててたことを、うちらも同じようにやってるだけですよ」と言われることを恐れてるのかな?

そもそも、こういう文民統制の危機というスキャンダラスな事実を嬉々として語るのはいかなる心算なんだろ。もう自衛隊をやめちゃったから組織のヤバいところでもなんでも暴露しちゃいますよ、というスタンスなんでしょうか。よく分からん。

さて「駆けつけ警護」ですけど、これ認めちゃったらアメリカ軍に付いていって「わあアメリカ軍が攻撃されてるぞ助けに行かなくちゃ」などと言って現場にノコノコ出かけてワザと攻撃されたりして「うわー巻き込まれた攻撃された自衛応戦だ」とか言ってバンバン戦闘に参加できちゃってとてもハッピーかもです。