孟獲

この項目ルーツ君(124.144.50.127)毒手に荒らされてる。

以下は『華陽国志』諸葛亮伝による

なんて書いてるけど『華陽国志』にそのような伝はないね。ルーツ君は『華陽国志』なんか読んでないし、読めない。以下の内容をざっと見れば【むじん書院】を適当につまみ食いしてるだけなのはバレバレ*1。かれに史料にあたるという発想はない。

建寧郡出身で、漢族とタイ族の混血とされる。

せいぜい後世の学説の一つか、ルーツ君の妄想のいずれか。『華陽国志』は、かれが漢民族であるのか異民族であるのかさえ明記していない。

その中から建寧郡の爨習、朱提郡の孟琰らが孟獲の推挙によって官吏として召し出されたという。

諸葛亮自身が爨習、孟琰、孟獲の三人を選んだのであって、孟獲が推挙したのではない。こんなことは【むじん書院】にすら書かれておらず、ルーツ君の妄想。

孟獲李恢・爨習と共に建寧郡の名士として称えられている。

まあ、事実として間違ってるわけではない。けれども、これは【むじん書院】の誤読にもとづいて書かれたものであることは明らか。『華陽国志』には、蜀に相当する三つの州の輩出した優れた男女を出身地ごとに箇条書きした「益梁寧三州先漢以来士女目録」というパートがあり、【むじん書院】では、「建寧人士」として李恢、爨習、孟獲が並列されていることを紹介している。ルーツ君は「人士」というのが性別としての男性を表していることを知らないので*2、自分にも理解できるよう勝手に「名士」と書きかえている。ほんとうに『華陽国志』に目を通していたら、そのような間違いはできない。

『漢晋春秋』によれば、孟獲西南夷(異民族)の酋長とあるが、

ない。

後に御史中丞に昇進した事を考えると漢人の血が混じっているのではないかともいわれている。

「いわれている」?いったい誰がそんなことを言っているのか。【むじん書院】のことじゃないよねっ☆



ところで、

この人物は『華陽国志』や『三国志』裴注に引く諸書に散見される。

これはルーツ君のしわざではないが「諸書」とはなんだろう?裴松之の注釈で孟獲に言及しているのは『漢晋春秋』と『襄陽記』以外に存在しない。いずれも習鑿歯の手によるもので、これを諸書とするのは水増しではないか。

*1:そこで記事の出所を"『華陽国志』と諸葛亮伝"と書いてあるのを、"『華陽国志』の諸葛亮伝"と誤解してる。

*2:女性は「列女」と表されている。