三人寄れば文殊の智慧

【asahi.com】自衛官50人以上が投稿か 前空幕長受賞の懸賞論文
2008年11月5日3時10分

 「我が国が侵略国家だったのはぬれぎぬ」などとした論文を書いて更迭された航空自衛隊の田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長(60)=3日付で定年退職=が応募した懸賞論文に、少なくとも50人を超える自衛隊員が投稿していた可能性があることが4日、防衛省の内部調査でわかった。同省は全国の部隊まで広げて人数を確認し、投稿の経緯や内容に問題がなかったか調べている。

 田母神氏が応募して最優秀賞を受賞したのは、ホテルチェーンなどを展開するアパグループ主催の懸賞論文で、テーマは「真の近現代史観」。新聞広告などで募集した。入賞論文13件に自衛官のものはなかったが、応募総数は約230件に上ったという。同グループは「応募段階で、投稿者の肩書は確認していない」と説明している。

 防衛省は本省内局、陸海空各自衛隊の全組織を対象に調査している。投稿について上司に連絡や相談した隊員数を調べたところ、これまでに50人以上になったという。空自隊員が複数いるという。

 自衛隊員が職務に関する論文発表や講演をする場合、事前に上司に書面で知らせておく必要がある。田母神氏の場合は、「職務に関しない」と判断し、雑談の中で官房長に口頭で伝えただけで書面を出していなかった。防衛省は「職務に関する内容で、書面が必要だった」とみている。

 同省はほかにもどれだけの隊員が実際に投稿したかを調べ、その経緯や中身などを確認する。問題がある場合は処分も検討するとみられる。また、田母神氏が「(他の人には)強制していない」としているものの、応募をめぐって空自トップの同氏の影響がなかったかも調べる。

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 海上自衛隊のトップである赤星慶治・海上幕僚長は4日の定例会見で、「空幕長という立場を考えた場合、不適切だった」と述べた。

公職にある者がそのような逸脱を!?…というよりも、50人ものエクスパートが寄ってたかって最高の成果がアレ?(笑)ってことの方が遙かに衝撃的だ。