ぼくの考えた中国人

【digi-log】中国人の語る中華思想とは (はてブ) via 【大陸浪人のススメ 〜迷宮旅社別館〜】コメント欄

なにが怖いって、こんなネタ本気で信じてる人の存在がいっちゃん怖いよ。

このブロガーの人の自己紹介ページを見れば書いてあるけど、この人は西洋哲学をかじったあと東洋哲学に入った人で、たとえば非漢民族であっても徳を備えていれば中華の君主になる資格があるというのはおそらく由緒正しい理解で、たとえば幕末期の日本でもたしか横井小楠だったか西郷隆盛だったかが清朝が倒れたいまこそ我が国が中華世界に君臨すべきだなどと提唱していたような年季の入った解釈だったりするけど、それは中華世界の内側で暮らす人が日常的に意識しているようなことではなく、つまりいかにも西洋哲学をかじったあと東洋哲学に入ったような人がどこかの新書だかなんだかを読んだりして見知った外から目線の中華世界観ですっていう感じがじゅわーって滲みでて見える。だいたい当の中国人が本心でああ思ったとしてもそれを開口一番に他人の恨みを買うようなことをわざわざ言うわけがない。考え方というよりこういう発言が表に飛びだすシチュエーションがありえねえよって。おそらくこのブロガーの人が中華思想を研究したり実際に中国人と触れあうなかで、彼らはさぞやこのように考えているに違いないと想像で作った中国人像とその問答だろう。もちろん想像することが悪いことではなくて、ただそれをあたかも事実であるかのようにブクマカに誤解させちゃったのはちょっとマズいかもね。それにブクマカの方もネタをネタと見抜けないのはちょぉーっとカッコ悪いぞ。