すでに死者を出してる

かもしれない。


【asahi.com】合言葉は「クラス全員皆勤」 一宮商で2年連続達成 千葉 (はてブ)

【鰤端末鉄野菜 Brittys Wake】休まない、休ませない (はてブ)

はてブでも示唆してる人がいなかったので一応言っとこうかと思ったんだけど。


わたしの従兄弟の家には90歳に近い婆さん(つまり、わたしの祖母にあたる人)がいて、それに2歳の女の子と1歳にならない男の子がいる。言わずもがなのことだけど、かれらは非常に体力がないわけだ。婆さんのほうは足が悪くて家のなかでもずっと車椅子で、痴呆の症状も見られる。それがちょっと風邪を引いただけで上体が斜めになってしまう。本人には斜めになってる自覚はないんだけど、自分の上体を支えるだけの体力がなくなっているのだ。そして痴呆の症状もそのときだけ一時的に進行する。かるい風邪を引いただけで、だ。そういうのを見てると、ほんとうに死生ぎりぎりの境界線上を生きてるんだな、というのが実感として分かる。このつぎ風邪を引いたらそのまま死んでしまうかもしれない。

上の女の子が児童館や保育園でもらってきた風邪を、家のなかに持ちこんでいる。その子も、下の男の子も、体力のない子供だから、いつ風邪をこじらせて生命を危険に陥れるか分からない。保育園などでは、そんな風邪を引いている子供たちがそうでない子供たちと一所にひしめくようにつどい、じゃれあっている。そして互いに感染させあっている。園内で培養されたウィルスを、子供たちがときおり自宅に持ちかえり、家族に伝染させる。

ことに、そのウィルスがインフルエンザだったなら、なおさら事態は深刻だ。


asahi.comで紹介されている記事には、死者を出した、とは書かれていない。しかし、もしかしたら、教室内で蔓延するウィルスを持ちかえった生徒の家庭で、体力のない老人や子供がすでに何人かが死んでいる可能性もあるとは考えられないだろうか。この教諭の「指導」によって、それがなければ死なずにすんだ人が、生命を失っている可能性は考えられないだろうか。「快挙」のかげで、そのせいでひっそりと死んでいく人がいるかもしれない。それなのに、だれも「指導」に原因があったとは悟らず、たんに運が悪かったとか寿命だったとかで片づけられているかもしれないのだ。この教諭はそうした可能性について1秒なりとも想像したことはあるのだろうか?