疑問を呈しただけで叱られる

と愚痴ってた人が藤田議員を支持するんだろうな。

【kikulog】9.11陰謀論by藤田議員@「そこまで言って委員会」
それにもかかわらず、藤田議員に分があるような印象を受ける人が少なからずいる(らしい)のは、彼が実は「何も言っていない」からでしょう。誰がやったのかと訊かれても「わからない」と答える。わからないが確かにおかしい、というわけです。これは単に逃げなのではなく(逃げてるのだとしても)、非常に巧妙で、視聴者に「たしかに何かがおかしい」と思わせる効果があります。というか、わからないときは「わからない」と言うのが科学的誠実さだ、と僕らも言っているわけです。

菊池教授のこの分析が当たっているとすれば、教授自身による「本当の科学はニセ科学のように簡単に白黒を付けられない」という主張を逆用されたことになり、当初の主張を修正する必要があります。いまにして思えば『神々の指紋』に対しても素人考えで通説への不信感を強調*1したうえで自分では匂わせるだけで断言せず読者に責任転嫁しているという指摘はすでにあったのでした。日本語版『神々の指紋』は1995年発行。十年一日ですの。


参考:【春田館本館】『神々の指紋』批判のページ
参考:【望夢楼】神々の疑問
参考:【朴斎主頁】トンデモ「研究」の見分け方・古代研究編

*1:この時点ですでに「どっちもどっち論」という言いまわしが登場している。