バラのバ、バラのラ

さっき何気なくTVをつけたら、薔薇という字の覚え方を説明していた。でも、ナレーションがバラのバはどうこう、バラのラはどうこうと言っていたのはいただけない。これは熟字訓といって、二文字(またはそれ以上)に一つの訓読みが当てられているパターン。勝手にバラしてはいけない。百合をユとリ、菖蒲をアヤとメ、大和をヤマとト、梅雨をツとユ、秋刀魚をサとンとマに分けられないのと同じだ。クイズ「日本語王」と名乗るならいい加減なことは言わないでほしいな。
それと薇を説明するときに、下部が微妙の微に似ているけど…という説明もおかしい。微そのものだ。ただ微は常用漢字なので省略されているだけだ。厳密さを要求するなら草冠を四画とすべきなのに、こちらは三画で説明している。厳密なのか寛容なのか分からない。