都官従事/劉毅

『晋書』劉毅伝
劉毅は字を仲雄といい、東萊掖の人である。(略)魏の末期、本郡より孝廉に推挙され、司隷の都官従事に招かれた。京都は身を引きしめた。

後漢以来、都官従事には河内郡の出身者を充てることになっていたが、劉毅が東萊郡の出身なのに都官従事に就いているのは異例のことだ。石苞を救った孫鑠のときは通例に従ってるんだけど。

その孫鑠を主簿に抜擢した河内太守が呉奮、その前任者が劉毅という人なんだけど、この河内太守の劉毅はほぼ同時代なんだけど都官従事の劉毅とは別人なんだな。河内太守の方はのちに呉奮とともに侍中になっている。