三国演義を読め

三国系サイトやっててつくづく思うのは、三国演義の軽視なんですよね。たとえば史実の話をしてるときに演義の話を混ぜこむなってのは分かるんだけど、演義の話をしてるときに「それは史実ではありませんね」と得意満面で言いにくるバカをどうにかしろよ、とか、よく思います。それに話題が史実とも物語とも限定されてない段階でデフォルトで史実の話題をするのが当然と信じこんでるバカね。あーはいはい分かったから続きは手前んちでやっててくれ、って思っちゃうわけですよ。まあとりあえず寝言を言うひまがあったら「うっせえ、とにかく演義を読め」と言いたいのですよ。で、どこか演義を見下してる気配がある。史実は史実として、物語は物語として、それぞれに語る価値があるんだけど、そこが分かってないらしく、物語について語る意味なんかないんだと信じていらっしゃる。そういう手前だって三国時代に関心を持ちはじめたのは演義経由でしょ、十中八九。もうね、ほんとに、そういう下らない優越感はどっかに捨てて、演義について一切の言及をやめるか、さもなくば真正面からきちんと演義に取りくんでほしいわけですよ。

けど、演義に対して真摯に向きあおうとするwebサイトってなかなかないんですね。ファンは多いはずなのに、演義を見下すバカ一派に比べると存在自体が目立たない。わたし自身も、きちんと演義について何か言っておかねば、とは思いつつも、いまだにまとまったことは言ってないわけです。

そういう不満をずっと抱えてきたわけなんですけど、それが昨日、偶然にも演義をまじめに語るブログを見つけまして、今回それをご紹介したいなと。


【南飛烏鵲楼】。これ最強。


エントリはまだかなり少ないですが、その数少ないエントリを一目すれば瞭然、演義に関する知識の広さ、深さがばんばん伝わってくる。いやー、これ見りゃ史実がどうのと言いつのる連中の底の浅さってのが否応にも分かってしまうのですな。本気度の違い、つーか。手前らこれ読んで身の程を知れ、つーか。まあ、おバカちゃんの存在はさておき、とにかく読む価値のある三国系サイトって最近はなかなか見かけないから、これはかなり貴重。更新が月イチくらいしかないけど、がんばって続けてってほしいなと切に。