もっと現実を見ようよ

テポドンが落ちてきたら…なんて言う人は古代中国にもいたよ。杞の国の人だけど。


北朝鮮ロケットの残骸にPAC-3で備えようって言ってる人って、たまたま衛星の打ち上げに失敗して、運わるく日本上空で空中分解して、偶然その破片が東北に配備したPAC-3の頭上に落ちてきて、幸運にも迎撃ミサイルがその破片に命中できたら……って、ほんっっっきで信じてるわけ!?


リアリティなさすぎ。


万が一にも可能性はないとは思わんけど、限りなくゼロに近いリスクを心配するより、もっと優先的に取りくむべきことがあるでしょうが。

北朝鮮が核実験をしくじって汚染された空気が風にのって日本を襲ってしまうことの方がよっぽど現実的に心配だね。もし北朝鮮の悪意を疑うとしても、テポドンやノドンよりもレーダーで察知できないステルス加工された巡航ミサイルの方がよっぽど現実的に怖いね。核ミサイルなんかよりも、アメリカで起こされた炭疽菌テロのようなことの方がよっぽど現実的な脅威だろうさ。911テロみたいにハイジャックされた民間航空機で日本海側にフルオープンしてる原発にバンザイアタックされる方がよっぽど現実的に戦慄できちゃうね。

そういうことですらゼロリスクに近いのに、それよりもずっと小さな可能性に拘泥して大騒ぎしてる。

食品添加物が怖い怖いと言って自然食品をうたう商品ばかり求めている。そして、その一方でタバコをばかすか吸ってる。どう考えても添加物の毒にあたるよりもタバコの方がリスク高いだろう。リスク意識がちぐはぐすぎるんだよ。

こういうナイーブさって、もしかしたら犯罪者に襲われるかも!とか、もしかしたら携帯電話がペースメーカーを止めてしまうかも!とか、もしかしたら中国製の食品で中毒になってしまうかも!とか、そういう不安と同じメカニズムを駆動してんじゃないかなー。