日本ってこんな形だっけ

あれこれ

この画像、一昔前にあちこちで見かけたんだけど、これって作られた画像じゃない？


ちょっと疑問に思った点を思いつくまま挙げてみると、

  • 屈曲の感じに違和感がある。東日本はメルカトル図法などでよく見かける形に似ていてほぼ垂直に見下ろされてるような感じだけど、それに比べて西日本は大きく矮小されていて真横から見たような形になってる。衛星写真っておおむね魚眼レンズを使うものだろうから多少の屈曲はあると思うけど、この小さな日本のこの短い距離でこれだけの歪みが果たして出てくるだろうか。しかも琵琶湖の辺りで急激に曲げられているようで、球面らしく見えない。雲が落としているはずの影も見えず、まるで真上から撮った写真を歪めているように見える。東西方向には曲面を持たせてあるのに、南北方向への曲面をあまり感じられない。
  • 画像が鮮明すぎないか。三陸のリアス式海岸の複雑な海岸線や、東京湾の埋め立ての様子まではっきりと見える。こういうのは普通、大気の影響によって輪郭がぼんやりしてしまうもんじゃないのかな。
  • 大気の層が薄すぎないか。これだけ日本列島が鮮明に見えているのは昼間で太陽の光が充分に当たっているからだと思うけど、朝鮮半島の先がもう見えないくらい水平に向いているのに、大気での光の反射も見られず、暗く、厚みがまるで感じられない。
  • 山が立体的に見える。四国や九州にかけての山地に高さが強調されているのでは。地球って思ってるより平板だったりするので、これくらいの角度じゃ山の高さは分からないはず。そのくせ大半を山地が占める朝鮮半島は平板すぎるように見える。
  • 出所がはっきりしない。こんな写真が撮れるとしたらNASAやJAXAのような公的な性質の機関だろうと思うけど、この画像が載せられていて出所が明示されてるところを見たことがない。

まだ試してないけど、きちんとポイント、ポイントで緯度経度を取って作図してみたら、球面ではない歪な曲面が現れるはず。メルカトル図法で書かれたGoogle mapの日本とはだいぶイメージが違う。既存のランドサット合成画像を人間の手で歪めたものじゃないかという気がするんですが、どうなんでしょう？