曹丕の刀

んでは、さっそく【中研院漢籍電子文献】から。

『典論』
(原文)魏太子丕造百辟寶刀三.其一長四尺三寸六分.重三斤六兩.文以靈龜.名曰靈寶.其二采似丹霞.名曰含章.其三鋒似嚴霜.刀身鋏.名曰素質.長四尺三寸.重二斤九兩.又造百辟露陌刀一.長三尺二寸.重二斤二兩.狀似龍文.名曰龍鱗刀. 【 太平御覽卷三百四十六兵部.又初學記卷十儲宮部.卷二十二武部.蓺文類聚卷六十軍器部.北堂書鈔卷一百二十三武功部皆引三寶刀事.而語以御覽為最詳備. 】
(訳文)魏の太子曹丕は三振りの百辟宝刀を作った。一つめは長さが四尺三寸六分、重さが三斤六両、霊亀の模様があり、「霊宝」と名付けられた。二つめは朱色の霞のような模様があり、「含章」と名付けられた。三つめは鋭さが厳しい霜のよう、刀身は鋏になっており、「素質」と名付けられた。長さは四尺三寸、重さは二斤九両である。さらに一振りの百辟露陌刀を作った。長さは三尺二寸、重さは二斤二両、形は龍の模様に似ており、「龍鱗刀」と名付けられた。

魏にしても、呉にしても、こういう記念品的な刀剣って多いなぁ。