張遼そんなにえらくない

張遼ってそんなに強いですか?
いやー、ええと、まあね、史書に名を残すくらいですから強いことは強いですよ、そりゃ一般人に比べたら。だけど関羽張飛と比べてどうなんだ?っていう風に思いますとね、ま、そぉ〜んなに強いって感じはしないんですよ。ほら、よくいるじゃないですか。だれかが関羽だの何だのが強いって話をしてたら、お前は演義厨だぁ!とか言ってくる人ね、それじゃあなたはだれが強いと思うんですか?って聞いたらもちろん張遼だなんて答えるわけです。いや、おい、待てよ、と。張遼を強い強いって言ってるの、それこそ演義の作ったイメージじゃないですか。史書を見ても、そぉ〜んなに強そうなエピソードなんかないですよ。せいぜい灊山登って陳蘭斬ったとか合肥孫権に迫ったとか遼来来と謳われたとかそんなもんでしょ。みんな演義でいったら張飛みたいな役どころじゃないですか。はっきり言って知性が感じられない。傅玄って人が曹仁張遼は強いって言ってるけど、それはただ単に敵軍の中に突っ込んで仲間を救出したってだけですからね。やっぱ猪武者なんですよ、張遼は。まあ智慧を使ってるかなと思えるのは昌豨を説得したことと長社の叛乱を鎮めたことくらいじゃないですかね。とは言っても昌豨を説得したのは張飛が厳顔を釈放したのととんとんなわけで、結局、張遼って武力一点張りのゴリラでしかないんじゃないですかね。殺人能力が強いのと武将として使えるってのとは全然意味が違いますからね。それに陳琳の檄呉将校部曲文には曹操軍が下邳城に接近したら張遼と侯成が手勢を率いて投降したなんて書いてありましてね、うわー格好悪い、張遼さん格好悪ぃーです。こんなしょぼい武将、イメージ良くなったのはやっぱ演義のおかげじゃん!って思っちゃいますよね。三国志平話なんか張遼を知囊先生扱いですからね、演義張遼がちょっとお利口さんなのは平話のおかげなんですよ、平話さまさま。そんでそーゆー演義のイメージ前提で史書なんか読んじゃうもんだから、実際は大したことないのにもんのっすごい名将みたいに思い込んじゃってるんじゃねーの?と、まあ、そういう感じがしてしまうんですよねー。

たぶん、気のせいだけど。