袁術が尚書になると

『太平御覧』に引く『英雄記』
(原文)『英雄記』曰:袁紹辟大將軍府,不得已,起從命,舉高第,遷侍御史。弟術為尚書,紹不欲為臺下,吿疾求退。
(訳文)『英雄記』に言う。袁紹は大将軍の役所に招かれたので、やむをえず出仕して命令に従った。高第に推挙されて侍御史に昇進したが、弟の袁術尚書になると、袁紹尚書台の下働きを好まず、病気を口実に依願退職した。

三国志』裴注ではたびたび『英雄記』を引用してるけど、この箇所は引かれていない。『三国志集解』『後漢書集解』には引かれてる。大将軍は何進のこと。『三国職官表』によると尚書は六百石第三品、侍御史は六百石第七品。袁術のほうが地位が上。