北海孫氏

後漢書』郎顗伝
(原文)郎顗字雅光,北海安丘人也。(…)同縣孫禮者,積惡兇暴,好遊俠,與其同里人常慕顗名德,欲與親善。顗不顧,以此結怨,遂為禮所殺。
(訳文)郎顗は字を雅光といい、北海の安丘の人である。(…)同県の孫礼は悪事を積みかさねた乱暴者で、遊侠を好んだが、同じ郷里の人ということで、かねて郎顗の名声徳望を思慕しており、親交を結びたいと願った。郎顗は一顧だにせず、このことから怨みを買い、ついに孫礼に殺されることになった。

青州の孫氏は、『孫子の兵法』で知られる孫武と祖先を同じくする大族で、後漢三国の時代では劉備に仕えた孫乾、宦官の毒手から趙岐を保護した孫嵩(孫賓碩)などが有名。