黄権と諸葛亮、劉備

三国志黄権
先主は「孤が黄権に背いたのだ。黄権が孤に背いたのではない」といい、これまで通りに待遇した。

三国志黄権伝の注に引く『漢晋春秋』
文帝は詔勅をもって喪中を告げよと命じた。黄権は答えた。「わたくしと劉、葛は誠心を込めて信頼しあう仲であり、(その信頼関係が)わたくしの真意を明らかにしてくれるでしょう。疑惑はまだ真実と決まっておりませんので、しばらく続報を待たせてください。」

三国志黄権
宣王が諸葛亮に手紙を送って言った。「黄公衡は立派な人物です。いつも立ったり座ったりするたびに貴方のことを称え、口にしないことがありません。」

黄権自身の言うように、黄権諸葛亮劉備の三人はなにか互いに特別な信頼関係を築いているように見える。また、この三人は模範的な君臣関係というよりは、同志のような対等の関係にも見える。